ハキダメ蝶

捌け口で

東京まで来て話す事が無かった

先日東京で自分のバンドのライブがあった。

 

 

数日前から私はなんで毎日音楽のために仕事をしてるのか、自分が音楽に何を求めているのかが分からなくなっていた。

 

なのでこのライブを精一杯やって、もし楽しさも何も感じる事がなければバンドを辞めようかとゆる〜くであるが、考えていた。

 

 

 

当日は精神面、体調ともにライブの事だけを考えて万全を尽くして整えた。

 

ライブ直前メンバーからのいつもの問いで

「今日のライブはどんな感じでやる?」

という質問に、始めは

「自分達がちゃんとライブの中にあれば良い」と到底メンバーが納得出来ないであろう意気込みを提示してみたのだが

 

 

後に思い直して「溢れんばかりの愛で」(そのまま言った)と伝えると案外納得してくれた。

 

 

これはバイト先の喫茶店で感じた事なんだが

仕事が出来る、早い人はいる。

だが仕事が手段としてその目的を、1日の仕事を終える事にするのか、お客にするのか。

そのバランスは人によって全然違う。

 

 

たとえば早くドリンクを作って客席に持っていけば一仕事は終わるし、次の作業に移れるが

そこを、なるべく丁寧に、綺麗に。

お客を見て熱さ、細かい量、出すタイミングなどを調節するには

やっぱりお客に対する愛が無いと出来ないのだ

 

 

 

そういう事を言いたくて、愛を持ってライブしよう。と伝えた訳である。

 

受け取ってくれたのかどうかは分からないが、ライブは良かった。

歌詞も感じながら出来たし

 

お客との間にそれを共有する空気を感じられて、「自分らの音楽、意味の無いことでは決してねーな」

と思えた。

 

 

しかし問題は打ち上げである。

 

気力を使い果たしてしまった自分は

色んなバンドと話せる、社交の場としての打ち上げに全く合わせられず

 

挙句お酒のせいもあり、うつらうつらしてしまったのである。

(最近お酒が入ると1時間程で抗えない睡魔にかられるのです。)

 

 

もし地元の先輩が見ていたら「気持ちが足らん」と怒られている所だが

ウチのメンバーは優しいのでつつかれて起こされるだけで済んだ。

 

 

 

100%にあと少しの頑張りで全てが変わる。

が、ライブは打ち上げまでが肝心だ

というお話。